診療案内

内痔核の新治療法「ジオン注射」

切らずに治す「ジオン注射」治療

この治療法は、ジオンという新薬を「脱出を伴う内痔核」の痔核に4段階(4箇所)にわたり注射を行うものです。痔に流れ込む血液の量を減らして痔を硬化、縮小させ、粘膜に癒着、固定させる療法です。注射には知識と熟練を要するため、ジオンを使用できるのは講習を受け、認められた医師に限られます。痔核の手術の3人に1人は「ジオン注射」による治療を行っています。

対象となる病気

「脱出を伴う内痔核」です。指で押し込まないと戻らない痔、指で押し込んでも戻らず常に脱出している痔です。 外側にできる外痔核、痔瘻、裂肛や肛門狭窄などは対象になりません。

注射をすると

出血がなくなります。排便時の脱出、腫れがなくなります。

手術との違い

痔核を切り取る手術と違い、傷口が痛んだり、出血することがなく、そのため日帰りまたは1泊入院で済みます。

注射箇所
注射説明

ご希望の方はご来院のうえ、医師にご相談ください。

ジオン注射法は新しい内痔核治療法ですが、今のところ良い治療成績が示されています。 ご希望の方は、診察の上、この療法に適した痔であるか、実際の治療法や副作用について具体的に説明させていただきます。今までの治療成績では手術(結紮切除術)に匹敵するような成績が得られています。 術後の痛みは手術より軽い場合が多いようです。ただし、手術に比べれば対象が限られ、長期の経過も不明の点が多い等今後の課題も指摘されています。

費用の目安(3割負担)

手術はもちろん、全ての診療は健康保険で行います。

日帰入院手術 20,000円程度
一泊入院手術 25,000円程度